料理する手には幸せがある(1) バベットの晩餐会2021年07月25日 22:46

デンマーク映画「バベットの晩餐会」には、料理しているシーンがたくさん映る。スープをとるためブーケガルニや骨付き肉を鍋に入れる。パイ生地をグラスで型抜きする。焼きあがったブリニーを取り出す。ビネガーの口に指を宛て器にそそぐ。そういうところは何度も見てしまう。
 食べているところには興味はない。作っているところなのだ。
 料理を作っている手には幸せを感じる。
 ただ、料理関係なら何でもいいというわけではない。たとえば、クッキング番組は実用的な便利はあるものの、それは感じない。You Tubeなどで料理を作っている人の手にも、それは感じられない。
 「かもめ食堂」という映画があって、そこでも料理のシーンが何度も出てくる。ストーリー的にも大事な部分だし、好きな映画なのだが、料理のシーンには惹かれない。
 繰り返し何度も見てしまう料理のシーンがあり、同じようなことが映っているのに感じないものもある。これらの間にどんな違いがあるのかな、と自分でもよくわからない。