明るい日常志向生活

　大型園芸店巡りの2番目として、JAあゆみ野安行園芸センターに行った。
　ネットで情報を見ると、規模は大型だが評判はあまりよくない。JAのよくない部分が出ているようで、あまりサービス精神を感じないお店という声が散見された。
　埼玉高速鉄道の戸塚安行駅から歩いて15分ちょっと。大きな看板が見えてきた。

　確かに敷地は大きい。
　アーケード並みの施設と屋外の部分に分かれている。屋根の下には苗や低木、屋外には木が集められている。一見して華やかさがない。まず、花の苗がない。敷地のわりに、置いてある苗の種類があまりに少ない。苗には名前が出ていないことが多いし、値段も明記されていないことが多い。
　小さなビニールハウスが6棟くらいあったが、植木鉢などが物置状に置かれているだけ。
　敷地内を一通りまわってみたが、とてもがっかりした。

　ここは一般の園芸ファンを主なお客の対象にはしていないように思える。
　店内には、売り物として大小様々なタヌキが置いてあった。居酒屋などの入り口に見られる、大福帳を持った信楽焼のタヌキだ。普通の家庭が買っていくものではないだろう。多分そういう商売をしているところがお客さんとなっているのではないかな。
　ひと口に園芸センターと言っても、誰向けなのか、どういう目的なのかなどによって変わってくるものなんだと気が付いた。

　埼玉県の大型園芸店巡りの3つ目は、フローラ黒田園芸に行くことにした。
　ネット上でも名前をよく聞くし、ホームページを見ても明るく華やかな感じ。ちょっと期待して出かけた。
　さいたま新都心駅からバスで10分ちょっと。円阿弥というバス停で降りて5分くらい歩くと看板が見えてきた。

　入り口を入ると、屋外の敷地に、花、グリーン、ハーブの苗が置いてある。このお店のウリでもある寄せ植えの鉢も見える。小さな庭を模したディスプレイも何箇所か作ってあった。
　ハウスの中には多肉植物やサボテンの苗が並ぶ。
　店舗内は、観葉植物やアクセサリー、小物など。ここはエアコンが効いているので気持ちよく見られる。

　安行園芸センターとは違って、ここは一般園芸ファンのお店だろう。
　ただ季節的なこともあったかもしれないが、種類もちょっと少ない感じがしたし、あまり手が入っていない部分も目立った。庭のディスプレイでは、植え込みが突然切れて、それから先が更地のような姿になってしまっているとところがあり、そういうのはちょっと残念だ。